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住宅・リフォームの仕事に役立つ知識と情報

省エネ住宅と、レジリエンス機能としての蓄電池、V2H、エネファームの関係

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令和2年1月15日より、東京都の「家庭に対する蓄電池等補助事業」の申請が始まります。この補助事業は、家庭のエネルギーの非常時の自立性の向上と地球温暖化対策を目的としており、予算額は、予算額は約49億円で、大型の補助事業です。この補助事業は、の蓄電池、V2H(ビークル・トゥ・ホームシステム)、エネファームを設置した住宅に補助金を支援するものです。こちらはサクラ・ワークの『東京都の補助金 「家庭に対する蓄電池等」補助事業申請開始』をご覧ください。

この3つの設備が住宅のレジエンス機能とどう関係するのでしょうか。

 

省エネ住宅が、レジリエンス住宅に繋がる理由

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昨今は大惨事を引き起こす自然災害が頻繁に起きています。東日本大震災、火山噴火、熊本地震、九州北部豪雨、西日本豪雨、地滑り、竜巻、台風直撃による大雨・強風・河川氾濫、浸水、長期の停電等、今まで経験したことがない災害が起こり、昨年は気象庁から「命を守るための最善の行動」という言葉も繰り返されました。

防災を考えた時に、建物の耐震性や耐久性などの構造や立地条件は基本的な重要要素です。それに加えて、非常時でも人が生活をし、生きるためには、必要最低限のエネルギーを使えるように住宅に機能を持たせることが必要です。
そのためにも、建物の断熱性を高め高効率な設備を導入し、日常はエネルギー需要を抑えた省エネでスマートな住宅で快適に過ごせるようにします。そして非常時は、エネルギー需要を抑えた住宅で、創エネ・蓄エネ等の設備を使用してエネルギーの自立できるレジリエンス機能を持った家は、安全・安心に暮らすことができます。

 

 V2H(ビークル・トゥ・ホームシステム)とは

太陽光発電システムと蓄電池の併用は、レジリエンス機能の向上ではよく知られていますので、ここでは記載は省きます。
ではV2Hのレジリエンス機能とはどういうものでしょうか。
 
「V2H」とは「Vehicle to Home」の略です。「Vehicle(ビークル)」とは英語で「車両」という意味で、直訳すると「車から家へ」となり、電気自動車(EV)や燃料電池自動車(FCV)に蓄えられた電力を家庭で利用するシステムのことを言います。
従来の電気自動車等は、家庭用のコンセントや家庭用の充電スタンドから、電気自動車に充電して走行するだけで、電気自動車等を蓄電池として使用することは不可能でした。V2H(ビークル・トゥ・ホームシステム)システムによって、車を蓄電池として利用できるようになりました。つまり、一般の家庭用の定置型蓄電池よりも大容量の自動車のバッテリーに貯めた電力を活用することが可能になりました。

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【V2Hによって】
 ・住宅用蓄電池に溜めた電気を電気自動車へ充電できる
 ・夜間の安い電気をEV等に貯めて昼に住宅に給電
   エアコン、調理、風呂等に利用
 ・車に貯めた電気を家で利用できる
 ・太陽光発電システムが発電した電気を車のバッテリーに貯めて走行や家の電気に利用
   太陽光発電システムの余剰電力を効率的に利用
   災害時に電気を供給
 ・車への充電時間の短縮
 

【V2Hシステムの設置時に、対応車を選ぶ】
 現在の時点では、
 日産リーフ、トヨタプリウス、三菱自動車「i-MiEV」等ですので事前に対応可能かを調べる必要があります。
 

家庭用燃料電池(エネファーム)と蓄電池や電気自動車等との併用

「エネファーム」は、都市ガスやLPガスから取り出した水素と空気中の酸素を化学反応させ、電気をつくり出します。発電の際に発生する熱を捨てずにお湯をつくり給湯に利用し、エネルギー効率が高く、CO2排出量削減に効果が高く地球環境に良い設備です。 

停電時にはエネファームは作動しないため、電気自動車(EV)や燃料電池自動車(FCV)に貯めた電気で作動、運転させることが出きます。そのためにもエネファーム対応のV2Hシステムが必要になります。
もちろん停電時の作動は、家庭用蓄電池に貯めた電力を使用することはよく知られているところです。


防災のためには、耐震性、耐久性などの基本的な条件を満たした断熱性が良く高効率設備を導入した性能が良い省エネ住宅をつくること。そして、同時にエネルギーの自立化のために、蓄電池、V2H、エネファーム等を用いることがレジリエンス強化機能のある住宅が、今必要とされています。
 

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2020年01月14日 10:00

「長期優良住宅化リフォーム推進事業」説明会情報 令和元年補正予算案

子育て世帯

令和2年1月28日から、令和元年補正予算案の「長期優良住宅化リフォーム推進事業」の説明会開催!
 

国土交通省主催の長期優良住宅化リフォーム推進事業の説明会が令和2128日より、福岡、東京、大阪にて開催されます。参加費は無料です。

 ・【第一回】1/28(火) 福岡県 

 ・【第二回】1/29(水) 東京都  

 ・【第三回】1/31(金) 大阪府

 ・時間:各会場とも13:30~16:30(3時間程度 )

説明会参加の申し込みは、国土交通省のホームページからWEBで行うことができます。
 

子育て世帯に、対面キッチンの導入等を補助対象に追加

令和元年度補正予算案の「長期優良住宅化リフォーム推進事業」は、「子育てフレンドリーで安全な都市の実現」の一施策として盛り込まれています。
そのため、子育て世帯のリフォームには、「子育てしやすい住宅ストックへのリフォームに対する支援」としてとてもお得な制度拡充となります。

 

【制度拡充の内容】
 ① 補助対象工事の拡充
   子育て世帯向け改修(見守りに対応した対面キッチンの導入等を補助対象工事に追加
 
 ② 補助限度額の加算
   補助限度額に50万円/戸を加算
    ・若者・子育て世帯が工事を実施する場合
     ・既存住宅を購入し工事を実施する場合

令和元年補正予算案 長期優良住宅化リフォーム推進事業

                            (出典:国土交通省ホームページ)
※この内容は補正予算案の内容であり、予算決定により詳細内容が決定します。

子育て世代のリフォーム対象に、対面キッチンが補助対象ということで、既存住宅を購入した子育て中の方に長期優良住宅化リフォームの補助金を勧めてリフォームを促すチャンスとなります。
 
説明会では、新しい情報も入手することができるのではないでしょうか。
説明会に参加して、リフォーム営業のチャンスをつかむ準備をしてみてはいかがでしょうか。

弊社は、補正予算の成立を待ち、設計事務所として住宅会社リフォーム部様と長期優良住宅化リフォームの適合確認、インスペクション等の取り組みの予定が入っております。
リフォーム店様向け「長期優良住宅化リフォーム推進事業の補助金申請の仕方の研修」の予定も入っています。
一緒にお取組みする方々と、早く補正予算が成立し、長期優良住宅化リフォーム推進事業が始まるのを楽しみにしています。


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2020年01月12日 17:00

今求められるレジリエンス住宅

太陽光の町

レジリエンスという言葉は住宅業界にも定着

住宅にもレジリエンスという言葉が、普及するようになりました。
昨年、2019年度には、経済産業省資源エネルギー庁の新しい補助金として、ZEH+R強化事業(ZEH+レジリエンス強化事業)が出され、蓄電システムや太陽熱利用 温水システムにより停電時のレジリエンスを強化した再生可能エネルギーの自家消費拡大を目指したZEHに最大215万円/戸が支援されました。
令和2年の環境省の予算案の中にも「災害対応の観点から、停電時にも必要なエネルギーを供給できる機能を強化したZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)・ZEH (ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の更なる普及を進める。」と記されており、令和2年度もZEH+R強化事業(ZEH+レジリエンス強化事業)は行われる予定です。

 
多くの住宅でのレジリエンス機能

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レジリエンスの機能を持つ住宅は、ZEHだけでなく、一般的な住宅にも普及しています。
現在、一般的に多いタイプのレジリエンス住宅と言われるものは、普段はエネルギー使用量を削減し、災害時に停電しても自立的にエネルギーを供給して、復旧するまで不自由なく過ごせる設備のある住宅です。
つまり、太陽光発電システムのついたスマートハウスに、余剰電力を溜めて停電時に電力を使用できるようにする蓄電池、エネファーム、電気自動車等の設備を設置して、レジリエンス機能を持たせた住宅です。


「レジリエンス」は本来はどういう意味?

レジリエンスとは、心理学で使われる言葉です。
本来の意味は、変形から元の形に戻ろうとする「弾力性」、変化や変動に対する反応としての「復元力」や「回復力」です。「折れない、しなやかな心」というような「逆境から立ち直り、適応できる能力」という意味合いで使われています。
 
そのレジリエンスという言葉は、東日本大震災以降に防災に対する言葉として公に使われるようになりました。災害など想定外の事態で社会システムなどの一部の機能が停止しても、「全体としての機能を速やかに回復できるしなやかな強靭(きょうじん)さ」を表わす言葉として使われています。
現在、防災・減災の考えに基づき、強くてしなやかな国をつくる国土強靱化(ナショナル・レジリエンス)の取組みを強化するということが日本の課題であり、令和2年度の国土強靱化関係予算概算要求の概要では総額約5兆円が計上されています。


CASBEEのレジリエンス住宅チェックシートでの気づき

CASBEEで、一般の方が行う健康や災害に備えるチェックリストとして、「レジリエンス住宅チェックリスト」がつくられています。
「住まいや暮らしのレジリエンスを高めるためには、健康や災害に関するリスクを知り、備えておくことが大切です。(※
CASBEEホームページより)」とし、次の3つの観点から「住まいのレジリエンス度」を確認する42項目のチェックリストをWEBで公開しています。
■3つの観点
 平常時の「免疫力」
 災害発生時の「土壇場力」
 災害後の「サバイバル力」

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このチェックリストには、次のことが問われています。

 ・家の断熱性(ヒートショック等)
 ・メタボなどの健康リスク
 ・階段・段差のバリアフリーや危険回避の常夜灯や人感センサー有無
 ・創蓄
 ・住宅メンテナンス
 ・耐震基準や地震の備え
 ・火災延焼リスクや津波・洪水・浸水などの災害リスクと避難や避難グッズ
 ・防災情報の手段
 ・停電時の備え
 ・災害時の断水・食糧・トイレ
 ・避難や防災訓練
 ・建物倒壊の危険判定ステッカーの知識や地震保険
 
CASBEEの「レジリエンス住宅チェックリスト」で、レジエンス住宅とはどのようなものかが把握できます。
創蓄を設置した住宅だけをさすのでなく、日常は危険を回避し、安心・安全・健康に暮らせる省エネ性、バリアフリー性がある住宅が基本で、耐震性が良く、地震に備えた住宅で、常にメンテナンスをして災害時に安全な家であること。災害時のリスクから守れる住宅であることが望まれます。
また地域の災害リスクを把握し、災害に備えて水・食糧を備える場所を確保し、また災害時には創蓄によって自立したエネルギーを供給できることが、住まいのレジリエンス強化となることが理解できます。
家の基本性能を満たしたうえで、さらに災害時に命を守る対応ができ、災害時にも自立して生活できる住まいが、レジリエンス機能を持った住宅として望まれます。
 
※CASBEEの「レジリエンス住宅チェックリスト」はCASBEEのホームページに掲載されています。


 

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2020年01月09日 18:00

2020年元旦、おめでとうございます

迎春

新年のご挨拶

あけましておめでとうございます。
皆様には、新春を晴々しい気持ちでお迎えのこととお慶び申し上げます。

旧年中は格別なご高配を賜り、まことに有難く厚く御礼申し上げます。
本年も、より一層のご厚情を賜りますようお願い申し上げます。


2020年 年明けの増上寺初詣
 

芝増上寺初詣


年が明けると同時に、港区芝の大本山増上寺に参拝に行きました。
年明け同時に参拝する人が多く、三門から人が並んでいる状態でした。

増上寺の年明けの夜の初詣の楽しみは、大殿の後ろに見える東京タワーのライトアップです。
午前1時になると消灯していた東京タワーの約6万灯のライトがオレンジに灯り、非常に美しい都会の夜景を見ることができます。
美しく荘厳な増上寺大殿とタワーがきらびやかに光る感動が、元旦年明けの夜の増上寺の初詣の醍醐味です。
 

2020年増上寺初詣


浄土宗の七大本山の一つの増上寺は、もともとは明徳4年(1393)に、江戸貝塚(千代田区紀尾井町)に浄土宗正統根本念仏道場として創建されました。徳川家康が江戸入りしてから、現在の港区芝に移転しました。江戸時代に徳川家の菩提寺になり、6人の将軍とその正室、側室、子女が埋葬されています。
大殿(本堂)には、ご本尊の阿弥陀如来様のお姿が金色に輝いてとても美しく荘厳です。勝運守り

境内の安国殿には、徳川
家康が深く信仰した黒本尊(秘仏の阿弥陀如来)が祀られており、勝運アップ・災厄除けのパワースポットとしても有名です。

大殿と安国殿をお参りして、黒本尊のパワーをいただけると言われる「勝運守」を購入しました。
「勝運」とは、「物事がすべて勝れた方向に運ぶ」という意味だそうです。

2020年、物事がすべて勝れた方向に運べるように、「勝運」を招き入れられるように、努めたいと思います。
 

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2020年01月01日 04:00

2019年大晦日、本年の感謝を心を込めて!

深川不動尊2019年12月31日

来年も良い年になりますようにお祈り申し上げます

大晦日となり、いよいよ2019年ものころわずかな時間となり、2020年のカウントダウンとなりました。
皆様には、本年一年に渡り、大変お世話になりましてありがとうございました。年末お礼

今年も多くの人にお会いし、一緒に沢山の気づきや学びがありました。
国の新しい住政策、次世代住宅ポイント、消費税アップ後の新築・リフォームの営業の仕方、ZEHや省エネ住宅への取り組み。
リフォームの営業力をアップさせる仕組みづくりのコンサルや研修も多くの店舗、会社と取り組みました。
長期優良住宅化リフォームの補助金申請では、現場に一緒に何度も通い写真を撮ったり、現場確認をしたりなど、いい思い出が沢山ありました。
耐震診断を行い現場での施工確認、インスペクションも共に行い、リノベーションに取り組み、既存住宅への取り組みに対しても情熱をもつことができました。
今年も東京から遠く離れた九州や東北、北海道の方々、そしてその他の全国の方々にも研修やコンサルを通じてお会いできたことも、とても幸せでした。
皆様とどうしたら貴社が良くなるのかを互いに意見を出し合い、時にはぶつかるときもありましたが、それも今年の楽しい想い出となりました。
2020年は、皆様がさらに発展し、良い年になることを心からお祈りしております。

来る年も変わらぬご厚誼を賜りますよう、よろしくお願いいたします。

深川不動堂、今年1年のお礼参り

2019年大晦日、深川不動堂にお参りし、不動明王様とお願い不動様に今年1年、無事に過ごせたお礼のお参りをいたしました。
江東区門前仲町駅の近く富岡1丁目にある深川不動堂は千葉県成田市にある成田山新勝寺の東京別院です。
朱色の山門には、謹賀新年の幕が付けられており、参道の人情深川ご利益通りは、お礼参りに参拝される方でにぎわっていました。

不動明王は、
厄難除災の仏様と言われています。不動明王様のお顔は、憤怒相(ふんぬそう)と言う、怒りを表した怖い表情をしておられ、それは仏道を伝えるための必死の形相で、道を踏み外そうとしている者に向けられているそうです。間違いをした時に私たちを叱り、左手の羂索でもって縛って間違った道に進まないよう引き留めてくれ、力ずくでも救ってくれる仏様と言われています。
願望成就・勝負必勝・立身出世・商売繁盛・怨敵調伏・病魔退散のご利益があります。

今年の最後の締めくくりとして天然貴石入りの「幸福みくじ」を引いてみました。
大吉がで、石は紅色のカーネリアンが入っていました。
カーネリアン(紅玉髄)は勝運招来・意欲向上の意味がある石です。
今年は良い年でした。
来年も良いことがありそうで、心晴れやかに正月を迎えられそうです。
深川不動 大吉 深川不動 大吉みくじ
皆様、本年もありがとうございました。
来年もよろしくお願い致します。

サクラ・ワーク株式会社
サクラ・ワークSsapo(エスサポ
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2019年12月31日 18:00

令和2年度国土交通省予算案閣議決定 地域型住宅グリーン化事業、長期優良住宅化リフォーム推進事業、ZEH化改修支援

2020年度住宅リフォーム補助金
政府は12月20日、令和2年度(2020年度)の予算案を閣議決定しました。
一般会計歳出総額は102兆6,580億円で、2年連続100兆円の大台を超え、令和2年度は過去最大の額となりました。
国土交通省関連予算総額に関しては、6兆7,363億円で決定しました。
 

令和2年度の予算決定から見る国土交通省の住宅に関係する補助金

1. 耐震対策緊急促進事業 国費:115 億円
     住宅・建築物の耐震改修等の推進
 
耐震性の低い住宅・建築物の耐震改修に対する支援です。
 
・耐震性が低い建築物の耐震改修等への支援
・耐震改修促進法に基づく耐震診断義務付け
・対象建築物の耐震改修等に係る重点的・緊急的な支援措置
・危険なブロック塀等の除却、 改修等に対する支援。
 

2. 空き家対策総合支援事業 国費:35 億円
 
既存住宅の問題でもある空き家対策に対するもので、空き家の除去や活用などに対する支援です。
 
 ・空き家の除去・活用に対して支援
 ・自主的対応が困難な空き家を行政代執行により除却する場合を支援対象に追加
 ・空き家相談のための人材育成、法務・不動産・建築等の多様な専門家と連携した相談体制の構築
 ・空き家対策に関する新たなビジネスのモデル構築に対する支援
 空き家対策補助金
 
3. 長期優良住宅化リフォーム推進事業  国費:45 億円
 
消費者が安心して既存住宅の取得やリフォームを行うことができるよう、既存住宅流通・リ フォーム市場の活性化に向けた施策の普及を進める取組に対する補助金が用意されます。
具体的には「長期優良住宅化リフォーム推進事業」の補助金が用意され、「安心R住宅」「三世代同居改修」にも補助金が支援されます。
 

4.住宅資産としての戸建て住宅利活用促進事業  国費:0.3 億
 
戸建て住宅を資産として利活用し、将来の更なる空き家化を予防するため、買取再販やリースバック等を選択して利用できる環境の整備を図る支援を行います。
リースバックとは、任意売却のあともリース契約を行うことで自宅に住み続けられる取引方法です。
 

5.スマートウェルネス住宅等推進事業  国費:250 億円
 
高齢者、障害者、子育て世帯等の多様な世帯が安心して健康に暮らすことができる住環境(スマートウェルネス 住宅)を実現するための支援で、
 ・サービス付き高齢者向け住宅の整備
 ・高齢者生活支援施設
 ・子育て支援施設等の福祉施設
の整備及び先導的な取組を推進するための支援や
 ・子育てしやすい住まいへのリフォームに対する補助金
 ・既存住宅のバリアフリー改修に補助金
が用意がされています。
スマートウェルネス住宅推進事業 
6.共生社会実現に向けた住宅セーフティネット機能強化・推進事業 
     国費:10.5 億円

 
住宅確保要配慮者(子育て世帯や高齢者世帯など)の居住の安定を確保するため、住宅セーフティネット法に基づく
・マッチング・入居支援等の居住支援活動
・高齢者世帯等に対応した改修や入居者負担の軽減への支援
等に対する支援を強化します。
 

7.地域型住宅グリーン化事業  国費:135 億円
 
中小工務店等の連携による
・ZEH(省エネ性能の高い住宅の整備)や住宅・建築 物の省エネ改修等に対する支援
・長期優良住宅に対する補助金
が用意されています。
地域型グリーン化事業 
8.省エネ住宅・建築物の整備に向けた体制整備事業 国費:6.11 億円
 
改正建築物省エネ法の周知・徹底等による 省エネ住宅・建築物の整備に向けた体制整備として、中小工務店への省エネ基準等の講習会や省エネ基準等への適合証明サポート等を補助します。
 

9.環境・ストック活用推進事業 国費:90.7 億円
 
リフォームによるZEH化や更なる住宅の省エネ対策に支援です。
 
 ・ZEH化リフォーム(既存住宅の部分的・効率的な省エネ改修手法)の実証・検証
 ・地域の気候風土に応じた環境負荷の低減を図る省エネ対策
に補助金が用意されています。
 

10.木造住宅・都市木造建築物における生産体制整備事業 国費:5 億円
 
大工技能者等の育成に対する取り組みや、CLT等木材利用、気候風土に応じて環境負荷を低減する木造住宅等の支援です。
 
・民間団体等が行う大工技能者等の確保・育成の取組
・拡大余地のある都市木 造建築物を担う設計者の育成・サポート等の取組
・CLT 等新たな木造建築技術を活用した住宅・建築物の整備
・気候風土に応じて環境負荷の低減を図るモデル的な木造住宅等の建設
木造住宅・都市木造建築物における生産体制整備事業  
11.マンションストック長寿命化等モデル事業 国費:17 億円
 
老朽化マンションの再生検討から長寿命化のための改修等を行うモデル的な再生プロジェクトに対して支援されます。
 

【その他】
フラット35リノベの金利引下げの要件を緩和
 
住宅金融支援機構のフラット35リノベについて金利引下げの 要件を緩和し、既存住宅の取得と合わせて質の一定規模以上の性能を向上させるリフォームを行う時の支援が用意されています。
 フラット35リノベ
※掲載の情報は2019年12月20日の情報です。
 変更されることがありますので、国土交通省のホームページでご確認ください。

令和2年度も、新築・リフォームに関する補助金が多く用意されています。営業に役立てられる内容ですので、来年度の営業活動計画に取り入れるようにしたいものです。
特に来年は、28年度省エネ基準適合、省エネ計算、長期優良住宅化リフォームに取り組み、将来的にも生き残る体制をつくり上げることが重要になる年ですので、補助金申請も活用し知識・技術の向上に努めたいものです。


 
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2019年12月20日 20:17

令和元年補正予算案閣議決定 「コミュニティZEH」「ZEH+R」補助金に20億円 

コミュニティZEH ZEH+R
2019年12月13日、政府は令和元年度補正予算案を閣議決定し、経済産業省は総額9,135億円の補正予算案の概要を公表しました。
「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウスを活用した レジリエンス強化事業費補助金」として停電時でもエネルギーを継続利用できるよう、蓄電池等を備えたゼロエネルギーハウス等 の導入の支援に20億円を確保しました。

ネット・ゼロ・エネルギー・ハウスを活用した レジリエンス強化事業費補助金

【事業目的】

 今年の台風15号による災害による長期停電の教訓から、
・停電時でも自律的に電力供給が可能なZEHを活用した地域防災拠点の整備
・レジリエンス性を備えたZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の導入を進める。
 

【補助対象・事業概要】
⑴コミュニティZEHによるレジリエンス強化事業
避難所等の施設と住宅とが一体となってネット・ゼロ・エネルギー達成を目指すコミュニティ(コミュニティZEH) 構築に係る環境整備に補助支援。
 
 
(2)ZEH+R強化事業
■対象
 ZEHビルダー/プランナーが設計、建築、販売する戸建住宅。

■条件 
 ZEH+RZEHに補助支援
 ZEH+の定義を満たし、
  ①蓄電システ ム
  ②太陽熱利用システム
  ③停電自立型燃料電池
のうち一つ以上の設備を導入する住宅(ZEH+R)に対し支援。
 

■補助対象設備
 (1) コミュニティZEHによるレジリエンス強化事業
  住宅に係る費用(高断熱外皮、空調、給湯等)
  共用設備に係る費用(EV充放電設備、自営線等)

(2)ZEH+R強化事業
  住宅に係る費用(高断熱外皮、空調、給湯等)
 

■条件(対象者、対象行為、補助率等)
ZEH+R 
■事業イメージ
 ZEH+R コミュニティZEH事業イメージ
 
ZEHに関する研修・コンサル及び補助金申請についてはお問い合わせください。
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2019年12月18日 08:00

令和元年12月6日、防火・避難関係規定の合理化閣議決定

避難・防火規定合理化
2019年12月6日に「建築基準法施行令の一部を改正する政令」が閣議決定されました。
建築技術に関する研究開発の進展や技術的知見の蓄積を踏まえ、防火・避難関係規定の合理 化等を行い2020年4月1日に施行されます。

 

2020年4月から2階建て戸建も敷地内通路幅0.9mに 

現在、「敷地内通路(建築基準法施行令128条)」の規定は、戸建住宅の場合、3階建て以上でないと関係ないと考えられていました。
2020年4月1日より、3階建て以下の小規模住宅は、敷地内通路幅員は0.9m以上という規定になります。
 

敷地内に設けるべき通路の幅員の合理化  

敷地内に設けるべき通路の幅員の合理化としては、一定の用途や規模等の建築物は敷地内の通路の幅員を 1.5m 以上という規定でしたが、階数が3以下で延べ面積 200 ㎡未満の建築物は、0.9m 以上確保すればよいことになりました。
200㎡未満の小規模住宅、つまり平屋、2階建て、3階建て戸建住宅でも、敷地内通路幅は0.9m以上の確保が必要になります。
 
通路の幅員の合理化と言われるわけは、現時点では狭小地に建築される3階以上の狭小住宅については、敷地内通路幅員は1.5m以上必要です。そこで、敷地内通路幅が小さくなったのは、合理化つまり実質上の緩和になったと言えます。
新築リフォームコンサル研修

今回の「建築基準法施行令の一部を改正する政令」の内容

(1)防火・避難関係規定の合理化
 
① 窓その他の開口部を有しない居室の範囲の合理化
現在の法規では、採光無窓の居室は、主要構造部を耐火構造か不燃材料にしなければならないと法規で定められています。木造建築物の場合は、不燃材料ではないため無窓等開口部のない居室をつくることができないということでした。
 
今回の法改正では、国土交通大臣によって避難上支障がないと定める基準に適合した場合は、主要構造部を耐火構造か不燃材料にしなくても無窓等開口部のない居室を認めることになりました。

 
② 敷地内に設けるべき通路の幅員の合理化
前述した内容です。
階数が3以下で延べ面積 200 ㎡未満の建築物については、敷地内通路幅は、0.9m以上確保すればよいことになりました。

 
(2)遊戯施設の客室部分に係る構造基準の具体化 

遊戯施設とは、遊園地やテーマパークのコースター等のことです。
遊戯施設の客席部分の構造は、種類、速度・勾配に係わらず、客席部分に生ずる各方向の加速度に応じて、身体保持装置に必要とされる性能を規定することになりました。
客席にいる人が他の構造部分に触れることにより危害を受けるおそれのないものにして、国土交通大臣が定めた構造方法を用いるように改正されました。

 
(3)その他

構造計算適合判定資格者検定に係る受検手数料の見直しを行い、受験手数料は3万5000円となりました。
 
これらについては、2020年4月1日からの施行になります。
 
敷地内通路幅員の改正については、戸建住宅の新築・リフォームの設計、営業、施工にも関わります。
詳しくは、サクラ・ワークのホームページ「敷地内通路幅の合理化 2019年12月6日閣議決定」に記載していますのでご覧ください。
 
住宅関連国策研修、住宅・リフォーム研修及びコンサルについてはサクラ・ワークSsapoにお問い合わせください。

 
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2019年12月09日 12:00

「安心R住宅」 2018年4月から1,953件実施!

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国土交通省は、国土交通大臣の登録を受けた9団体の事業者団体に「安心R住宅」の実施状況調査を行い、令和1年12月4日のプレスリリースで、2018年4月~2019年9月までの流通件数は1,953件と発表しました。

2019年4月から9月までの、「安心R住宅」の流通件数は、一戸建て住宅と共同住宅等の合計で687件で前年同期に比べて205件の増加となりました。

 

この詳細は、サクラ・ワークのホームページ、『「安心R住宅」は昨年の1.4倍に増加!』に記載しておりますのでご覧ください。

※住宅・リフォームの研修・コンサルは、サクラ・ワークSsapoにお気軽にお問い合わせください。

 

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2019年12月06日 19:00

「森林と生活に関する世論調査」 50歳代以下は木造在来工法離れの傾向 

試林の森公園1
東京都品川区と目黒区をまたぐ位置にある「林試の森公園」は、12月初旬は紅葉を見ながらの散策が楽しめます。
公園にはもみじやハゼが点在していて紅葉が美しく、ラクシショウの小枝は黄色から茶色に変わり、それがふわふわと舞い落ちて風情があります。
遠くに出かけなくても街中の森林で、ウォーキングや紅葉を楽しめて最高のリフレッシュになります。

 

興味深く、気づきがある「森林と生活に関する世論調査」資料

木を扱う住宅会社やリフォーム会社にとって、「森林と生活に関する世論調査」には参考になるデータが多く記載されています。

「森林と生活に関する世論調査」は、内閣府が、森林と生活に関する国民の意識を把握し、今後の施策の参考とすることを目的に実施しています。

内閣府は、11月29日に令和元年の「森林と生活に関する世論調査」の調査結果を公表しました。
  ■・調査期間:令和元年9月26日 ~10月6日
   ・調査対象:全国の日本国籍を有する者18歳以上の3,000人
    有効回収数は1,546 人(回収率 51.5%)

「森林と生活に関する世論調査」の中に、森林との関わり方の意向で「あなたは、日常の生活の中で、森林でどのようなことを行いたいですか。」という質問がありました。
「心身の健康づくりのため森林内の散策やウォーキング」という回答が一番多く約60%であり、森林散策が好きな私は大変共感を覚えました。
 
 
    ※情報源:「
森林と生活に関する世論調査」 内閣府 世論調査報告書 令和元年10月調査 
       
https://survey.gov-online.go.jp/r01/r01-sinrin/index.html 
   機関:林野庁内閣府
 

家をつくる者と購入者では、木造在来工法住宅に対する意識が違う

工務店 
住宅・リフォームに従事する者にとって、「木」はなくてはならないものです。木は家の構造材としてだけではなく、内装にも活用することが多く、「木」や「木材」に対する知識や技術は欠かせないものです。また家づくりをする者は、木に対する愛情が大きい人が多いのも特徴です。
しかし「森林と生活に関する世論調査」では、家の購買者の木造住宅、特に木造在来工法に対する意識が変化していることを知ることができます。
 
「あなたが仮に、今後、住宅を建てたり買ったりする場合、どのような住宅を選びたいと思いますか」という「木造住宅か非木造住宅かの意向」の質問の回答で、総数からの各工法の選択の割合は
  ・木造在来工法:47.6%   
  ・在来工法以外の木造(ツーバイフォーなど):26.0%
  ・非木造住宅:23.1%
木造住宅を建てたい人は73.6%で、非木造よりも多い状況です。但し2011年の調査からは、7.1%下がっています。
 

50歳代以下は木造在来工法から、若い世代は木造住宅から離れる傾向に

 しかし年齢別にみた場合、木造在来工法を選ぶ人は、70歳以上は69.5%、60~69歳は52.1%、50~59歳は36.1%、30~49歳では35%代と減少し、18~29歳では約2割の人しか木造在来工法を選択しない結果になっています。つまり、若年層~50歳代の木造在来工法の選択離れが目立ちます。
また、18~29歳、50~59歳までの人は、在来工法を選んだ人より、
在来工法以外の木造を選択した人が多くなっています。
そして、非常に興味深いのは、木造住宅(在来木造とそれ以外の木造)は70歳以上で79%であるにも関わらず、18~29歳は59.1%であり、若い世代は木造住宅離れの傾向を示しています。

業界視点で考えると、熟練した職人の減少、分譲住宅会社やハウスメーカー等の規格化による品質を安定化、工期の短縮のためにも木造在来工法よりもツーバイフォーやプレハブ工法の住宅を建てる傾向にあります。このような業界の状況も、消費者の木造在来工法離れに影響を与えています。
その他、最近は耐震性・耐久性や防災面に優れた家を求める消費者が多く、そこで非木造住宅の選択をする人も増えています。また、通勤面や生活の利便性から都心のマンションを選ぶ人も多くなっていることから、木造住宅離れの傾向もあるようです。


「森林と生活に関する世論調査」の資料で、森林で「心身の健康づくりのため森林内の散策やウォーキング」を行いたい方が多いという調査結果がありましたが、自然としての樹木と、家に使う素材・材料としての木に対する意識は異なるようです。
木造住宅は、現在は施工力や技術力が向上し、耐震性や省エネルギー性にも優れ、施工の仕方やメンテナンスによって長寿命化できます。また将来のライフスタイルの変化に対応した間取り変更も比較的容易で、リフォームしながら長く安心して住むことが可能です。おまけに
木は調湿・吸音・快適性にも優れた健康素材であり、木の家に住むことで心が癒されます。
住宅業界にいる者として、このような木の家の良さや家の中に木の素材を活用することで得られる効果を、もっと消費者にわかりやすくアピールする必要性を感じています。
 

新築着工数から見る木造率は56.9%(2018年度)

 
国土交通省の「木造住宅建設戸数の推移」の資料から、2018年度の木造率は56.9%です。現在は、新築着工数の半数以上が木造住宅ということになります。
しかし、「森林と生活に関する世論調査」の結果からみると、若い世代に木造住宅離れが見られるため、将来的には木造率も減る状態になるという予想も立てることができます。
 木造率
      ※参照:国土交通省 住宅着着工統計及び木造住宅建設戸数の推移
 
しかし戸建て既存住宅は、2008年の総務省調査によると、93%が木造住宅です。そこで、戸建て既存住宅のリフォーム、リノベーションは、木造住宅、特に在来工法の家に対する工事が多く、木の構造材や内装材などを使って、木の家に木の素材の良さを活かしたプランや施工を行うことが、今後も主流となると言えます。木を上手く活用して長寿命で快適性、安全性、デザイン性に優れたリフォームやリノベーションができる実力をさらに磨きたいものです。国の政策としてあげている中古住宅流通市場の活性化にも伴い、木を上手に使った住まいをアピールすることで、若者層の中古住宅購入の意欲を掻き立てることも可能ではないでしょうか。
また、リフォーム提案にプラスして、インスペクションを前提とする長期優良住宅化リフォームや、安心R住宅制度の補助金申請を提案したり、それに伴う減税策も活用できると「安心」「安全」「お得」というキーワードでさらに顧客満足に繋げる要素にもなるので、国策活用も積極的に行いたいものです。

 

森の散策 林試の森公園の紅葉

林試の森公園は、1905年に林野庁の林業試験所とされていましたが、1978年に試験所がつくば市に移転し、その跡地は1989年に都立公園となりました。東西に700m、南北に250mと細長い公園内に、様々な樹木があり、巨木や珍しい樹木の観察もできる公園です。
今日は、もみじが赤く色づき紅葉がとてもきれいでした。
日本一の商店街がある武蔵小山駅から約12分で公園に到着しますので、商店街の探索と公園での散策を兼ねて楽しむこともできます。

 
武蔵小山駅 武蔵小山商店街 試林の森公園 試林の森公園紅葉2 試林の森公園紅葉 

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