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住宅・リフォームの仕事に役立つ知識と情報

住生活月間(令和3年10月1日~31日)情報が発表!

2021年住生活月間


今年の住生活月間の情報が発表されました

国土交通省住宅局住宅政策課の報道発表資料によると、住生活月間(10月1日(金)~31日(日))の内容が公表されました。
今年もイベントやフォーラム、各自治体によるセミナーなどが開催されます。
省エネ健康住宅(ZEH等)、高齢化社会に対応する健康住宅、災害対応や、IoTやAIを使った住まいについての情報が発信される企画になっています。

詳しくは、サクラ・ワークのサイトの「令和3年度(2021年度)10月「住生活月間」の情報」に記載しております。

2021年09月10日 10:00

住宅での新型コロナ対策のための換気の知識は重要!

コロナ対策住宅の換気研修

新型コロナウイルス感染症対策の住宅に関する研修を行っています

新型コロナウイルスの蔓延と共に家庭内感染が増加しています。住宅においても換気が重要であると言われています。住宅の換気について、知っていないといけないこと、お客様にお伝えしないといけないことが多々あります。知識の再確認としても、住宅・リフォーム関係の方に住宅の換気についての研修を行っています。

 

集合研修で気づいた! 新型コロナウイルス感染症対策の落とし穴

コロナ禍の集合研修では、主催者側が新型コロナウイルス感染症対策に留意して行っているつもりが、案外と落とし穴があります。
手洗い、手指消毒、マスク、検温、事前に参加者の抗原検査かPCR検査を行い、研修室に入る人数を普段の半数にして席を離して配置、事前の机等の消毒、そして休憩時間に窓を開けて換気を行うという事前報告がありました。
 
しかし、これだけでは新型コロナウイルス感染症対策としては手落ちとなります。
 ・休憩中(研修の場合は1時間に1回の休憩)に1回の換気では換気量が不十分では?
 ・会場は老朽化した建物で換気設備がないがどうするのか?
 ・部屋の窓は片面だけで空気の抜け道はドアを開けても十分でないので対応は?
 ・部屋の床面積から考えて参加人数は妥当か?
これらの問題点で、コロナ禍の「換気」についての知識を再確認することが必要だと気づきました。
この研修は緊急事態宣言の再発令で、オンライン研修となりましたが、このことがきっかけで住宅の換気に関する研修を行うことになりました。

研修受講者の「住宅の換気回数」に対する認識の勘違いが発覚!

リフォーム・住宅研修受講者住宅における換気は、新型コロナウイルス感染症対策として重要であるということは周知のことです。厚生労働省は、換気回数を毎時2回以上(30分に1回以上、数分間程度、窓を全開にすること)としています。また国土交通省でも住宅の換気について情報提供をしています。
(参照:国土交通省『(新型コロナウイルス感染症関連)住宅等における換気等に関する情報提供について』

 住宅の換気回数の意味をリフォーム研修の受講者に聞いてみると、「換気回数は30分に1度窓を開けること」「換気回数が窓開けの回数」と勘違いしている人もいることが把握でき、建築基準法の換気について再確認が必要だということになりました。

建築基準法改正で全ての建物に機械換気設備の設置が原則として義務化 

住宅の換気は、シックハウス対策の一つとして、2003年(平成15年)7月1日施行の、各部屋の単独の換気ではなく換気設備の設置により、計画的な換気を行うことが義務付けられた。つまり2003年7月1日以降に建てられた住宅においても、24時間換気システムにより常時換気することが原則的に義務化されています。

 2003年7月1日施行の建築基準法の改正では、
シックハウス防止対策として、
・住宅の居室には換気回数 0.5 回/h 以上、非住宅は0.3回/h以上の換気が必要。
・必要換気量を確保可能な設備容量を持つ機械換気設備、つまり24 時間換気システムの設置。
が原則的に義務付けられました。
いわゆる新築住宅は、窓からだけでなく常時機械換気システムによって家全体を効率的に計画的に換気することが義務付けられています。

換気回数  0.5 回/h 以上の意味は?


住宅換気研修

建築基準法での居室の換気回数1時間に0.5回以上とは、30分に1回の窓開け換気という意味ではなく、1時間で部屋容積半分の空気が入れ替わることを指します。2時間で部屋容積のすべての空気が入れ替わるということになります。
【必要換気量】=換気回数(回/h)×居室の床面積(㎡)×天井高さ(m)
で計算できます。

 2003年の建築基準法改正以降に建てられた家は24 時間換気システムが設置されているため、0.5 回/h の換気量が確保されていることになります。
しかし2003年以前に建てられた家は、換気について計画的に考えられていない物件が多いため、新型コロナ感染症対策においては、窓を開けるなどの方法で、部屋の換気を積極的に行う必要があります。

必要換気量は、建築基準法施行令と新型コロナ対策の数字は異なる

建築基準法施行令では機械換気設備は、1人当たりの必要換気量は毎時20㎥と定められています。(建築基準法施行令第20条の2)
厚生労働省の『冬場における「換気の悪い密閉空間」を改善するための換気について(令和2年11月27日)』の資料では、「換気の悪い密閉空間」を 改善するための必要換気量は一人あたり毎時 30㎡としています。厚生労働省の示した数字は、室内の二酸化炭素濃度(CO2濃度)を1,000ppm以下に保つのに必要な換気量であるとされており、新型コロナウィルス感染症対策の必要換気量は、建築基準法以上の基準ということになります。
 
そこで、2003年7月1日以降に建てられた住宅でも、機械換気設備の性能を確認し、新型コロナウイルス感染症対策としては常時換気だけで良いのかを知る必要があります。機械換気だけでなく、窓を開けて部屋の空気を入れ替えることが必要な住宅もあります。お客様には重要な情報になるのではないでしょうか。
 

その他にも必要換気量と換気回数の具体的計算や、人が増えた時の換気についても知る必要があります。その続きや詳細については、研修で行っております。
2021年09月07日 10:00

経済産業省2022年度予算概要要求 住宅関連の補助金はZEH・ZEH+、省エネリフォーム

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令和4年度の経済産業省の住宅関連の補助金が凡そ把握できた

経済産業省から令和4年度(2022年度)の予算概要要求が8月31日に発表されました。総額は対前年度比11.9%増の1兆4,026億円です。
令和4年度の住宅・リフォームに関係する補助金が、予算概要要求で概要的に把握ができます。
(※出典:経済産業省「令和4年度経済産業政策の重点、概算要求・税制改正要望について」

次世代型ZEH、ZEH+、先進的な建材・工法の省エネリフォームに補助金

令和4年度 資源・エネルギー関係概算要求の概要に、次世代型ZEHの普及や、大規模建築物のZEB化に向けた実証として、住宅・建築物需給一体型等省エネルギー投資促進事業が施策として出される予定です。その予算要求額は89.0億円です。

具体的には、ZEHの支援されるようですが、現行のZEHより厳しい水準をクリアしたZEHに対して補助金が出されることが予想されます。
また太陽光システム搭載による自家消費を目的としたZEH+にも補助金がでそうです。
既存住宅のリフォームには、先進的な建材、工法を用いた場合に補助金が出るようですが、具体的にはまだわからない状態です。

この内容については、サクラ・ワークのサイトの「令和4年度(2022年度)経済産業省の予算概算要求 ZEHと省エネリフォームの補助金」に記載しています。

この2021年9月4日現在の情報ですので、変更・更新されることもあります。
情報が新しく出ましたら、またお知らせいたします。

2021年09月04日 10:00

環境省の2022年度予算概要要求 ZEH補助金あり!

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環境省の令和4年度(2022年度)の重点施策に注目!

環境省は、予算概算要求を公表(2021年8月31日)しました。
環境省のホームページに「令和4年度環境省重点(令和3年8月)」が掲載されています。
(※出典:令和4年度環境省重点施策集 令和3年8月

令和4年度(2022年度)の重点施策は、頻繁に起こる豪雨などの「気候危機」とともに、「生物の多様性の損」、「廃棄物の大量発生」などの大量生産・大量消費・使い捨て型の経済活動・日常生活が地球環境に限界をもたらすことに対する時代の要請への対応とし、次の5つの施策が掲げれています。


【令和4年度(2022年度)の重点施策】
 ・「脱炭素社会」への移行
 ・「循環経済(サーキュラー・エコノミー)」への移行
 ・分散型社会」への移行
 ・カーボンプライシング
 ・環境外交の強化

令和4年度(2022年度)もZEHに補助金が出る

住宅・リフォームに関係する重点施策は、「脱炭素への移行」の中に記載されています。
政府の2050年カーボンニュートラルに向けて、2030年度に温室効果ガスを46%削減する方針を踏まえて、地域脱炭素ロードマップの実践として、新築や既存住宅のリフォームも更なるCO2の削減に向かうことになります。
そこで、住宅の ZEH・省 CO2 化促進支援(戸建住宅 ZEH 化等支援事業、集合住 宅の省 CO2 化促進事業)として支援策が出されます。

(※出典:環境省ホームページ 令和4年度環境省重点施策集

■戸建住宅ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)化等支援事業

(経済産業省・国土交通省連携事業)令和4年度 要求額:6,550億円
■集合住宅の省CO2化促進事業

(経済産業省連携事業) 令和4年度 要求額:6,450億円

詳しくはサクラ・ワークのサイト

2022年度(令和4年度)の環境省の予算概算要求でZEHの補助金が出ることが判明!」に記載しております。

※こちらは、2021年9月3日の情報です。
 今後の政府の状況により、変更されることもあります。
2021年09月03日 12:00

防災の日、お客様の住まいの防災・減災活動を!

防災の日非常用持ち出し袋

防災の日にちなんでお客様のお住いの防災活動を行っていますか?

9月1日は防災の日です。1960年6月11日に内閣の閣議了解で防災の日が制定されました。1923年の関東大震災の発生した日にちなみ、9月1日が防災の日となりました。
防災の日の創設をした目的は、政府、地方自治体、国民が「台風、高潮、津波、地震などの災害について、認識を深め、これに対処する心がまえを準備する」ためです。毎年、8月30日~9月5日は「防災週間」とされています。
住宅・リフォームに携わる皆さんは、防災の日にちなんでお客様のお住まいに対する防災・減災と命を守る活動をされているでしょうか。

国土交通省の災害・防災情報と防災ポータルは参考になる 

気候変動の影響もあり、今年も大雨による土石流、崖等の崩落、川の氾濫による浸水の被害がありました。また近年勢力の強い大型台風が増え、地震、豪雪などの被害も相次いでいます。
とても参考になる国土交通省の防災関係のサイトを紹介いたします。

国土交通省のホームページの「災害・防災情報」を見ると今年に起った災害の情報を知ることができます。(※参照:国土交通省のホームページ「災害・防災情報」)
 避難指示
皆さんは国土交通省の防災ポータルをご存知でしょうか?
住宅・リフォームに携わる側として、地域のお客様やお家を守る役割を担うために、防災ポータルについて自ら知り、お客様にも防災の日に情報誌やチラシに記載してお知らせするのも良いと思います。
国土交通省の防災ポータル、「いのちとくらしをまもる防災減災」を一人ひとりが実行していくための防災情報ポータルサイトには、防災情報318サイトをまとめてみることができるようになっています。日ごろからこのサイトを知っておくといざという時に役に立ちますので、お客様にもお知らせすると良いと思います。
 ■⽇頃から知ってほしい情報
   被害想定、⾝の守り⽅ など
 ■災害時、⾒てほしい情報
   被害状況、気象情報、逃げるための情報、安否情報、ライフライン情報など
が掲載されています。
(※出典:国土交通省「防災ポータル」

住宅の防災・減災についてお客様に認識をしていただく活動をしよう! 

サクラ・ワークでコンサルや研修を行っている会社では、防災週間に、お客様にお住まいに関する防災・減災への認識を高めていただく活動をしています。

千葉の工務店さんの例です。
災害があった時にお客様と連絡が取れるようにメール・LINE会員を募集し、「防災用資材保管庫」をつくっています。
東日本大震災の時に、突然の地震だったため、養生シートが不足し、必要な資材やお客様の防災資材保管庫生活や安全性を維持するための物資も不足しました。そこでお得意様に対して急な災害に対応できる養生シートや備品、生活物資を保管するための「防災用資材保管庫」を設置されています。防災週間は、保管しているものをお客様と確認し、入れ替えや追加保管して、また次の1年の備えの見直しをする活動をしています。
 
その他の住宅会社やリフォーム会社の例として
・いつ起こるかわからない地震にそなえて、防災週間に住宅の構造部分の点検を推奨し、
 希望者に無料点検を行っています。
・地震などの災害と住宅の耐震性などの防災対策についてのセミナーを行い、
 防災の家づくり・リフォームについて周知を行っています。
 特にお客様の身を守り、地震があっても助かる手立てを一緒に考えます。
 今年はコロナ禍のため、WEBセミナーでした。
・災害が起こった時に、ライフラインが断たれたときに、エネルギーを自立できる
 太陽光・蓄電池を利用した住宅についての周知を行っています。
・水害が起った時の対策や家の補修・リフォームについての知識をセミナーしています。
・地震時のブロック塀の危険性、他、地震時の倒壊や崩壊によって
 隣家に迷惑をかけないようにする方法を教えています。
 
防災の日をきっかけに、住宅会社・工務店・リフォーム会社も、お客様に住宅の安全性を高める活動をしてみてはいかがでしょうか。
その地域活動が、新築やリフォームの営業・受注に結び付くことにもなりますので、是非活動をしてみませんか。

2021年09月01日 08:00

シンボルプロムナード公園で思う都市計画の重要性

ミライトワとソメティの花のモニュメント_コピー_コピー

ペニチュアが満開の巨大なミライトワとソメイティのモニュメント

サクラ・ワーク(エスサポ)の事務所のすぐそばに、江東区有明のシンボルプロムナード公園の石と光の広場のマスコットガーデンがあります。
そのマスコットガーデンには、オリンピック・パラリンピックを盛り上げるために、ペチュニアの花に飾られたtokyo2020の大会マスコットのモニュメントが造られています。
オリンピック、パラリンピックの大会中はボランティアの方がおられ、カメラの三脚の貸し出しもあり、マスコットと共に記念撮影をすることができます。夜はライトアップもされており、とてもきれいで見ごたえがあります。

ミライトワとソメイティを飾るペニチュアの花言葉は「安らぎ」 


ペニチュア

ミライトワとソメイティのモニュメントは、4メートルほどの高さがあり、その大きさに圧倒されます。
先日、花が枯れて鉄骨が出ていましたが、花が植え替えられました。しばらくは花がまばらでしたが、ようやくペチュニアが次々と咲き、とてもきれいで可愛いが見られるようになりました。
ちなみに、ペチュニアの花言葉は英語では「your presence soothes me」で、「あなたと一緒なら心がやわらぐ」「心のやすらぎ」で、心が穏やかに癒されるという意味をもつ優しい花です。

心癒され健康が維持できるビジネス環境をつくる都市計画が重要

有明南地区東京ビックサイト

シンボルプロムナード公園は、昭和61(1986)年に副都心として位置付けられた「臨海副都心(青海、有明、台場)」のさまざまな施設を繋ぐ、全長4キロの細長い遊歩道です。ウエスト、センター、イーストの3エリアのプロムナードからできており、四季折々の花が咲き、公園内にいろいろなオブジェを見ることができる癒しの場所です。

人工的に都市化された街やビルの中で、仕事をしているとストレスを感じることが多々あります。
臨海副都心は、未来に向けた新しい計画的につくられた都市で、多くの施設やビルが建ち並んでいます。しかし、都市づくりの中で、水と緑を取り入れて良好な景観をつくり、ビル群の中に遊歩道や災害避難場所をつくり、緑と花と都市を融合させた街並みになっています。

水辺や花や樹木・植物は、科学的にストレスを解消させ、心と体をリラックスさせる効果があるとされています。
そして、仕事の休憩時間や帰宅時に湾岸の風を感じる花咲く緑の遊歩道を散策することで、気分転換になり、健康も維持されます。臨海副都心は、ビジネス環境と癒し、健康を維持し、災害時の安心の機能を持った都市になっています。
人間的に生きるためにも、ビジネス環境と自然を取り入れた環境を融合させた都市計画は、とても重要であると感じています。

ミライトワとソメイティのモニュメントがある石と光の広場のシンボルプロムナード公園は、東京ビックサイトの前のイーストプロムナードにあります。
東京は緊急事態宣言下ですが、密にならない撮影スポットですので、東京の方はシンボルプロムナード公園の散策もかねて立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

2021年08月31日 19:00

住宅関連で令和4年に出そうな補助金概要が「令和4年度 国土交通省予算概要要求概要」でわかる!

工務店
住宅及びリフォーム関連の令和4年の支援策・補助金は?
国土交通省(令和3年8月)から、来年度(令和4年度)の国土交通省予算概要要求概要が発表されました。
予算の要求概要で、住宅関連の支援策がおおよそ把握できます。
来年度も、ZEH、長期優良住宅化推進事業、地域型グリーン事業などの補助金や、フラット35の融資の支援策がでそうです。

この内容に関しては、サクラ・ワークのサイトに記載しております。

「住宅・リフォームに関係する令和4年度 予算概算要求概要(令和3年8月国土交通省発表より)」をご覧ください。
2021年08月30日 10:30

お客様のお住いの自主点検の仕組みは大切

アフターメンテナンス

メンテナンス活動にプラスしてお客様の自主点検の仕組みが大事

地域密着の住宅会社やリフォーム会社では、リピート受注による生涯顧客化の仕組みづくりをつくることが重要です。
その一つの方法として、定期的に決めたメンテナンス活動があります。それだけではなく、それにプラスして、お客様に自主点検を促す活動も必要です。サクラ・ワークのコンサル・研修ではメンテナンス活動にプラスしてお客様のお住まいの自主点検の仕組みをつくることも重要視しています。
サクラ・ワークはコンサルを行っている会社に併せて、お客様が使用する自主点検表を作成しました。

 リフォームの需要創造・喚起のためには住いの自主点検を活用する

新築の場合、引き渡し後に定期的なメンテナンス時期を決めてお客様と接点を持つことは常識になっていますが、リフォームの場合はまだまだ施工後に定期的なメンテナンスを行っている会社は多くはありません。人員も不足し、日々細かい仕事や突然の対応などが入ることもあり、既存のお客様のフォローまで行う体制が持てないケースもあります。
 
地域で競合他社と争ってリフォームの受注をする場合、新規のリフォームを受注するにしても、地域の信頼の大きさがものを言います。
そこで、既存のお客様のフォロー体制をつくって地域での信頼性を高め、そのうえでお客様自身の自主点検の仕組みをつくって自身の家に興味を持っていただき、リフォームの需要を高めることが大切です。

お客様にお住まいの自主点検を していただくためには

住宅・リフォームお客様

お客様に自主点検をお願いすることに抵抗がある、お客様には自主点検は無理だと思っていませんか。
実際にお客様が自主点検を行う仕組みをつくって、リフォームの受注拡大をしている会社があります。
お客様に自主点検を強要するのではありません。
このような手順であれば、お客様も自主的に家や設備の点検を行われるようになります。
・アフターメンテナンスの時に注意ポイントを話す
・なぜその点に注意しなければならないか、
 早く問題点を発見しないといけないのかを、わかりやすく話をする
    ※家や設備の劣化による問題発生や事故など
・その他の家の問題発見ポイントを話す

ツールとしてお住いの自主点検表を活用する 

しかしトークだけではお客様自身のお住いの自主点検は促せません。お住いの自主点検表
そこで必要なのが、お住いの自主点検表の図入りのチェックシートです。大事な財産である家の劣化を未然に防ぎ、問題点を早期に発見して、安心・安全に暮らしていただくために簡単なチェックシートをお渡しし、6か月に1度は、要点を定期的にチェックしていただくためのシートです。
ただし、お客様にお住いの自主点検にご協力いただくためには、自主点検の時期の前に
・自主点検時期のご連絡
・時にはスタッフが、簡単なチェックを一緒に行いサポートする
・またはお客様が自主的にされた後に結果を聞きに訪問する
そして、自主点検していただいたことへのお客様へのお礼の気持ちを表すことは大事です。たとえばポイントカードをつくり自主点検などのポイントを差し上げ、ポイントがたまったら何かと引き換えられるようにしたり、何かプレゼントをすることも大切です。
 
お客様との接点の強化や、お住まいを通じて共通の話題を更に拡げるためにアフターメンテナンスサービスプラス自主点検の仕組みをつくってみてはいかがでしょうか。


※サクラ・ワークではコンサルを行っている会社のみ、自主点検表などのリフォームの需要創造ツールを作成しております

2021年08月27日 12:00

リフォーム研修の前に組織を見なおす

リフォーム会社組織会議

数字と時間に追われ、バタバタしている あるリフォーム会社

あるリフォームを行っている会社は、水廻りの取替工事を数多く受注しています。しかし悩みは、単価、利益とも低く、数を多く受注しないと、会社は経営的に回りません。
社員はいつもバタバタと走り回り、細かい工事をこなすため、時間の余裕がない状態にいます。
一番よくないのは、勉強する時間が取れず、じっくり物事を考える習慣もなくなっており、数字に追われ、クレーム地獄にもなり、心の余裕さえも無くなっています。
クレームの最たるものは、建築知識に弱く、営業基礎力、提案力がなくお客様とのトラブルや現場の施工トラブルです。そのため余計にバタバタし、精神力まで萎えていきます。

研修で社員がパニックになるケースも

忙しいリフォーム会社社員

そこに研修が入り課題が出されると、パニックになり、課題は全くしない、出さない。研修は形だけ受けるだけで身が入らず、常に営業に追われるために次第に欠席者も増える状態になります。
単品受注やクレームから脱出するための研修であるはずが、無駄な時間になってしまいます。

上司が部下を育てられない、学びの風土がないケース

それなら上司が部下を指導できれば良いのですが、上司も基本的から先輩に教わった経験がなく自己流であったり、または部下を育てる余裕がない状態にあり、人材が育たない状況のケースがあります。
教え、学び、育てる風土ができておらず、クレーム対策さえ組織で解決できず個人プレーで行っている場合があります。

リフォーム研修が身に付くように会社と組織体制を見直す

今、その状態のリフォーム会社のコンサルを行い出しました。

今の良くない流れを見つけ出し、会社や組織、体制の膿を出している状態です。
人を育てるための上司の意識改革。
学ぶ・育てる体制をつくる。
仕事のし方、時間の使い方を変える。
細かい数字を追うのでなく、提案やリノベーションができる能力を育成する。
3か月先の数字が見える営業戦略の組たて。
クレームをなくすための組織力づくり。
など数知れない課題を一つ一つクリアしていきます。

人材が育たない、儲からない、まずは会社や組織の見直しから始める

リフォーム研修は受ける側の体制ができていないと、時には無駄になることもあります。
リフォーム研修が、十分身に付き、成果が実のるためにも会社の体制や組織体制の改革も行ってみてはいかがでしょうか。

2021年08月25日 08:00

声をかけない、ほめないが リフォーム受注を停滞させる

リフォーム会社若手社員

リフォームのコンサルで、会社の問題が浮上!

リフォーム受注力をアップするためのコンサルでは、思いがけない 数知れない多様な問題が浮上してきます。
なぜ思うようにリフォームが受注ができないのか、人材の能力が伸びないのかという問題点は、受注力や営業から工事に至るまでの仕組みづくりや教育の問題だけでなく、会社内の人間関係や組織的な問題の場合が多々あります。

リフォームの受注が伸びず「やる気がイマイチ出ない」社員が多い会社

会社がリフォームのコンサルや研修を社員のためにしていても、社員が喜ばず惰性で出席しているケースがあります。 
20歳代から30歳代までの、リフォーム営業に携わる若い世代の社員研修の中でのミーティング中のことです。
全く議題にしていることと異なる話題が、ある社員の口からでました。それに続いてミーティングが発展していきました。
今まで、非常に大人しく、全くものを言わない寡黙な人達でした。その人達が突然ものを言い出したので、途中で会話を辞めさせることをせず話を聞くことにしました。

・上司が何をしてもほめてくれない
・上司が声をかけてくれない
・受注をした時、報告をしても知らん顔をして誰も何も言わない
・事務所の中がいつもしらけた感じで、表に出ている方がまし
・各個人個人が一気通貫でリフォームの仕事をしており、個人商店の集合で会話がなくチームワークがない
という意見がでて、結論として「仕事のやる気がイマイチ出ない」と言い出したのです。
 
普通のアドバイスであれば、
自分たちから上司や組織の人達に働きかけてコミュニケーションを取ろうとか、なぜ声をかけてもらえないのか自分のことも振り返り改善をしようとか、皆さんがまずチームになって自ら組織の雰囲気を変えていこう
というような問題解決型の結論になりますが、このケースはそんな簡単で浅いものではありませんでした。

ほめる、声かけが苦手な上司の問題でリフォーム受注が停滞

その会社は、上司はクレームやミスがあった時にしか部下に声をかけず、ほめない傾向がありました。
会議は数字の目標と報告のみになっており、数字が達成できないとその理由の解析やアドバイスはありません。
ただ叱り、だめな理由を自分で考えるように、自分で改善するように指示があるだけの状態です。研修中も全員意思表示をせず、話を聞くだけの状態が続いていました。
そこでリフォームの研修や勉強をいくらしても、なかなか若手社員のリフォームの受注が伸びない停滞状態になっていました。
それは、会社の体質や上司の問題が大きく影響していました。
 
部下をほめたり、声を掛けるのが苦手な上司もいます。また会社の体質として、個人成績を重視し、厳しく鍛え育てる方針の会社もあります。
しかしそれだけだと、社員の定着率や、チームとして能力アップ、社員個人のモチベーションが低く、リフォームの営業成績にまで影響することがあります。上司や先輩だけが元気で、若い次の世代を担う社員が活力がない状態では会社の未来が開けません。 

意味のある声掛けで部下のやる気を引き出してリフォーム受注を伸ばす


リフォーム店頑張る社員

部下は声を掛けられるだけで、「自分のことを気にかけてくれているのだ、自分を見てくれているのだ」と感じ、やる気を出します。
そのモチベーションアップが、思わぬ実力の伸びを促し、自己学習をする方向に変わります。

部下には意味のある声かけ、ほめ方をすることが重要

ただ単に声を掛け、ほめることも必要かもしれませんが、意味なくほめても部下の心には響かず、成長は促すことができません。ただ意味なく褒めるだけでは、褒められることに慣れたり、承認欲求が強くなることもあります。

部下には声を掛けて近況を聞き、問題点を見つけてアドバイスしたり、勇気づけたりして、次に進ませてまた結果を聞く。自分でうまく出来た時はほめると、自然に部下は伸びていきます。人間関係ができれば、叱っても部下は自分ができなかった所や良くなかったことを納得し、改善するようになるので、社員のモチベーションは下がらなくなります。
意味ある声掛け、ほめ方を繰り返すことにより、事務所の雰囲気も良くなり、チームワークが改善され、目標達成も可能になるのです。
 

会社や上司の体制が良くなければ、研修、勉強で能力を詰め込んでも部下のリフォームの受注力アップは完全には達成できません。
会社の中を見直し上司としての自分を振り返ることで、部下の成長を促す素地を創造することも、リフォームを受注できる組織にするためには、重要な事項だと感じています。
2021年08月13日 20:00

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