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省エネ住宅と、レジリエンス機能としての蓄電池、V2H、エネファームの関係

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令和2年1月15日より、東京都の「家庭に対する蓄電池等補助事業」の申請が始まります。この補助事業は、家庭のエネルギーの非常時の自立性の向上と地球温暖化対策を目的としており、予算額は、予算額は約49億円で、大型の補助事業です。この補助事業は、の蓄電池、V2H(ビークル・トゥ・ホームシステム)、エネファームを設置した住宅に補助金を支援するものです。こちらはサクラ・ワークの『東京都の補助金 「家庭に対する蓄電池等」補助事業申請開始』をご覧ください。

この3つの設備が住宅のレジエンス機能とどう関係するのでしょうか。

 

省エネ住宅が、レジリエンス住宅に繋がる理由

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昨今は大惨事を引き起こす自然災害が頻繁に起きています。東日本大震災、火山噴火、熊本地震、九州北部豪雨、西日本豪雨、地滑り、竜巻、台風直撃による大雨・強風・河川氾濫、浸水、長期の停電等、今まで経験したことがない災害が起こり、昨年は気象庁から「命を守るための最善の行動」という言葉も繰り返されました。

防災を考えた時に、建物の耐震性や耐久性などの構造や立地条件は基本的な重要要素です。それに加えて、非常時でも人が生活をし、生きるためには、必要最低限のエネルギーを使えるように住宅に機能を持たせることが必要です。
そのためにも、建物の断熱性を高め高効率な設備を導入し、日常はエネルギー需要を抑えた省エネでスマートな住宅で快適に過ごせるようにします。そして非常時は、エネルギー需要を抑えた住宅で、創エネ・蓄エネ等の設備を使用してエネルギーの自立できるレジリエンス機能を持った家は、安全・安心に暮らすことができます。

 

 V2H(ビークル・トゥ・ホームシステム)とは

太陽光発電システムと蓄電池の併用は、レジリエンス機能の向上ではよく知られていますので、ここでは記載は省きます。
ではV2Hのレジリエンス機能とはどういうものでしょうか。
 
「V2H」とは「Vehicle to Home」の略です。「Vehicle(ビークル)」とは英語で「車両」という意味で、直訳すると「車から家へ」となり、電気自動車(EV)や燃料電池自動車(FCV)に蓄えられた電力を家庭で利用するシステムのことを言います。
従来の電気自動車等は、家庭用のコンセントや家庭用の充電スタンドから、電気自動車に充電して走行するだけで、電気自動車等を蓄電池として使用することは不可能でした。V2H(ビークル・トゥ・ホームシステム)システムによって、車を蓄電池として利用できるようになりました。つまり、一般の家庭用の定置型蓄電池よりも大容量の自動車のバッテリーに貯めた電力を活用することが可能になりました。

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【V2Hによって】
 ・住宅用蓄電池に溜めた電気を電気自動車へ充電できる
 ・夜間の安い電気をEV等に貯めて昼に住宅に給電
   エアコン、調理、風呂等に利用
 ・車に貯めた電気を家で利用できる
 ・太陽光発電システムが発電した電気を車のバッテリーに貯めて走行や家の電気に利用
   太陽光発電システムの余剰電力を効率的に利用
   災害時に電気を供給
 ・車への充電時間の短縮
 

【V2Hシステムの設置時に、対応車を選ぶ】
 現在の時点では、
 日産リーフ、トヨタプリウス、三菱自動車「i-MiEV」等ですので事前に対応可能かを調べる必要があります。
 

家庭用燃料電池(エネファーム)と蓄電池や電気自動車等との併用

「エネファーム」は、都市ガスやLPガスから取り出した水素と空気中の酸素を化学反応させ、電気をつくり出します。発電の際に発生する熱を捨てずにお湯をつくり給湯に利用し、エネルギー効率が高く、CO2排出量削減に効果が高く地球環境に良い設備です。 

停電時にはエネファームは作動しないため、電気自動車(EV)や燃料電池自動車(FCV)に貯めた電気で作動、運転させることが出きます。そのためにもエネファーム対応のV2Hシステムが必要になります。
もちろん停電時の作動は、家庭用蓄電池に貯めた電力を使用することはよく知られているところです。


防災のためには、耐震性、耐久性などの基本的な条件を満たした断熱性が良く高効率設備を導入した性能が良い省エネ住宅をつくること。そして、同時にエネルギーの自立化のために、蓄電池、V2H、エネファーム等を用いることがレジリエンス強化機能のある住宅が、今必要とされています。
 

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2020年01月14日 10:00

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