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研修課題をしてこない会社とする会社は何が違うか

住宅・リフォーム研修

リフォームコンサル研修の、実践課題はパンチが効く

リフォームコンサル研修の場合は、実践課題をしてこないと、次のリフォームコンサル進めない状態になります。課題は、次のリフォーム研修までに間隔を開けずに復習実践することで、実力が付くというパンチが効くものです。
ほぼ同時期に、地域が異なる2社で1年から3年目までのリフォーム担当社員のコンサル研修を行うことになりました。
 
同じ営業所の4~6名のチームで課題を実践し、次の研修時に結果発表や実践した感想や意見交換もするようにしています。
リフォームの年間を通じたコンサル研修では、依頼会社側の要望もあり、参加者に対して実践を行いながら結果を出すことを目的にした課題を出すことがあります。

「忙しいから課題をする時間がない」という社員集団

1社は、全員課題をしてこない状態になりました。
理由を聞くと
 ・業務が忙しくてできない
 ・日常業務がいろいろと入るのでその他のことができない
 ・上司が研修課題をするなら、毎日巡回して受注する方がましだとか、研修は効果がないというので、
  上司の方針で課題をすることができない。
 ・休みを法的にとらないといけないため、課題をすると休みが取れなくなる。
などということです。

課題を抵抗なくこなしてくる社員集団

もう1社は、研修が終了したら必ず各チームで課題をし提出します。
次の研修では課題発表をし、検証・反省会を行うため、研修がスムーズに進みます。
この会社の場合は各チームにリーダーがおり、各チームリーダー達が課題の進行を確認し合います。また課題を講師が研修前に確認する必要があるだろうということを気遣い、次の研修の5日前に課題をメールで送ってきます。

住宅・リフォーム営業社員

組織の成熟度と、会社全体の意識の違いで差が出る

当然、実践課題をしてくる会社の社員の方が、実力・成長共に早いのは当然のことです。
今回の2社は、次の点に大きな違いがありました。
 ・会社が組織として成り立っているか。そして組織として社員全員が、目標や情報を共有しているか。
   営業所・上司も研修の意味や重要度を理解していてサポートしているか。
 ・会社全体に社員を育てるという意識や基盤があるか。
 ・社長や幹部が、社員を育てることの重要性を意識的に社員全体にわかりやすく伝えているのか。
   社長や幹部のリーダーシップは発揮されているのか。
特に2社を比較すると、「組織の成熟度」の違いを感じました。
 
研修を受けても成果が出ないのは、研修を受ける社員たちの能力ややる気の問題を強調するケースがあります。または講師のせいにすることもあります。そのケースもある場合もありますが、本当にそれだけでしょうか。
コンサル研修は特にですが、受け入れる会社の体制が大きく関係するということは明白です。
研修をするよりも先に、社員のやる気が出る組織づくりや、社員の意識の改善が必要なケースがあることも、念頭に入れて研修に臨むことも大事ですね。

2022年10月07日 17:00

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