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横十間川親水公園の「かかし」と「野鳥の島」

田んぼの案山子

横十間川親水公園の田んぼに、個性的な「かかし」

横十間川親水公園田んぼの学校看板今日の田んぼは、人寸大のかかしが田んぼの前面を飾っていてとても賑やかである。個性的な顔や形をしたかかしが微笑ましい。
今年も順調に稲の花が咲きすくすくと成長している。夜になるとカエルの合唱が聞こえ、街中とは思えないのどかな風情を感じる。
横十間川親水公園内に約250㎡の田んぼがある。通りすがりに稲の成長を見るのが楽しみである。この田んぼは、江東区みどりのボランティア活動支援事業としてボランティア団体により「江東区民の田んぼの学校」が運営され、30世帯の小学生のいる家族により稲作が行われている。

かかしは案山子、鹿驚、嗅かし?

「かかし」は漢字で「案山子」と書くのはよく知られているが、「鹿驚」と書いてかかしとも読む。「鹿驚」からはかかしとなかなか読めないが、意味は通じると納得できる。
また「かかし」は「かがし」とも言われ、「嗅がし」が語源になっているそうである。獣の肉を焼き串に刺し、布や毛髪を焼いて竹に下げたりして、鹿などが嫌う匂いがするものを田んぼなどに置くことで、農作物を獣や鳥に荒らされるのを防ぐということから「嗅がし」というとのことである。
「かかし」の語源を知ると、いにしえの作物を守る人々の知恵や努力も知ることができて、田んぼにおいてある人形もなかなか奥が深いものだと感じるのである。

いろいろな種類の野鳥が観察できる「野鳥の島」


野鳥の島カワウ

横十間川親水公園と仙台掘川親水公園は、十字に交わっている。川が交わる付近に野鳥の島があり、カワウ、アオサギ、コサギ、カルガモなどが住み着いている。たまではあるが、青い羽根をしたきれいなカワセミが来ていることもあり感動する。
野鳥の島は、人や犬、猫が入ることができない陸と離れた島のため、鳥が安心して繁殖できる場所で、毎年5月~6月の繁殖の時期には、樹に隙間がないほど多くの鳥が群れ、小鳥が激しく鳴いている。初めて見た人はとても驚く野鳥の聖地である。

親水公園の「親水」は東京でつくられた言葉 

親水公園の「親水」とは、東京都土木技術研究所の技術者の山本氏による造語である。「土木学会年次学術講演会(1969~1970年)で、これまで河川は「流水機能」が求められていたが、河川の新たな機能として「親水機能」を発表したことに始まる。
ちなみに「親水機能」とは、心理的満足、公園、レクリエーション、エコロジー、景観、気候調節の機能をいう。カルガモ仙台堀川親水公園_コピー
まさに横十間川親水公園と仙台掘川親水公園も「親水機能」を満たす憩いの場である。
 
かかし、親水公園。いつも何気なく通っている道にも、その時々で発見があり学びがある。まだまだコロナ禍、遠出をせずともいつもの場所で、心のストレッチを十分楽しもうと思う。

2022年08月27日 18:00

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