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改革ができないリフォーム会社の問題

舎人公園

組織なき状態で幹部の同意を得られない会社の研修はうまく進まない

非常に珍しいケースの話である。思うようにコンサルが進まないリフォーム会社がある。社員の状態が、長年の社長の悩みの種になっているが、状況が改善されないままの状態である。
社長側の考えとしては中堅までの若い社員のみにコンサルと研修をして、今までの古い体質や人を育てない一人親方営業組織から脱却させて会社の仕組みをつくりたいのである。
コンサルの依頼の理由は、先代のカリスマ社長時代からいる社員が、うまく制御できない状態であること、今の組織なき状態だと会社の未来はないということであった。しかし状態が改善されず、コロナ感染症が全国的に増加したことともあり、研修の一時中断を願い出た。
 
今から思うと、一番最初に弊社の方から幹部の方の同意を得るために、話し合いの機会か全員参加の研修をしたいと提案した。しかしそれの要望は、会社の内部事情があるとのことで、それはどうしても実現しなかった。その最初の間違いで、その会社の幹部とのすれ違いができてしまい崩壊する結果となった。

今、忙しいから研修をすると営業数字が出ない?

コンサルや研修で、いくら同じことを繰り返しても全く成長を見ることができない。研修ではやる気があり活き活きと参加しているが、実践に全く活かしていない。その大きな理由は、社長側の意見と幹部社員の意見の相違であった。
幹部社員は、若手・中堅社員が研修や課題を行う時間をとられると、各営業店の成績が落ちる、忙しいのに勝手なことをしてもらうと困るという理由で、コンサルや研修は意味がないと常に訴えた。また研修に時間をとられると、若手がお客様の地域のチラシ配布や訪問ができず、数字が作れないと社長に常に訴えたのである。悩む経営者
そのため研修を受けた社員は、各営業所に戻るとすぐに元に戻ってしまい、実践課題も復習も行ってこない状態になった。研修参加者は、幹部たちのことで悩みだし、習ったことを実践に活かせない状態だという。さらには、社長も弊社側も悪者になり、幹部たちは弊社の者に挨拶すらしない状態になっていた。
そこから会社全体のいろいろな問題が噴出し、社長の頭痛の種が増えることになったのである。

今だけに追いかけられると次が見えない 経営者のリーダーシップは必須

実際にその会社の数字は、コロナのせいだけでなく会社の体制の問題もあり、悪化している。会社組織で活動しているのではなく、個人経営者が会社にいて独自で訪問営業している状態になっていた。そこで会社としての顧客が減少し、先が見えなくなっている。しかし、会社としては日々の数字が必要なため、どういう方法でもいいので営業をしてもらわないと困るという弱みもあり、今の状態をなんとなく惰性で続けている状態になっていた。
社員が今の状況だけを追いかけ、それに甘んじていると、次の将来が見えなくなる。故にそこにリーダーシップの問題、将来のビジョンの問題意識も垣間見える。経営者のリーダーシップは、会社改革には絶対必要条件である。
 舎人公園蓮
次の世代に経営を繋げていくためには、犠牲も踏まえて多くの新しい種を撒き育てることが必要である。そのためには古い体質を打ち切る決意やそのための根回しも大事になる。
そして次の世代を育てるためには改革意識を持った社員になる種を沢山撒いて、花を咲かせる強い種を定着させる必要がある。誰でもがわかっていることであるが、経営者だからかえって見えなくなりできなくなることもあるのかもしれない。
経営者は、社員のことをはじめ様々なことで悩みは尽きない。少し時間をおいて、また将来を見据えた話し合いをしようと思った。

2022年07月20日 18:00

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